粉引の器
2013年 02月 19日赤土に白化粧土を施したものです。
白化粧土は先生の配合と同じもの。つまり教室の生徒さんも使っているものを、今回は私が調合して作りました。さらに細かいふるいにかけてから使っているのでちょっと手間がかかってます。
白の部分も茶色の部分も好きな色合いに仕上がって好きな作品です。
ただ、注意しなければいけないことが。
土の陶器は全般にそうなのですが、吸水性があります。
白い器は色移りが気になりますし、特に粉引は吸水性の高い化粧土というものを使っているので、ちょっと手間でも「米のとぎ汁で煮る」ことをお願いしています。
とぎ汁を入れた鍋に器を入れて、20分くらいコトコトと煮ます。そのまま冷まして水洗い、よく乾かしてからしまいます。この手間をかけることで、色移りや油染みを防止します。
できれば使い始めの頃は色の強いものや油ものに使用することは避けたいです。何度か使って洗ってを繰り返すうちに器も強くなっていきます。器の様子を見ながら使っていただければと思います。
我が家でも化粧土を使った器を使っていますが、初めて水洗いした時に水がグングン染みていって驚きました。そういう様子を見ると、「これはこういう器だから最初は気をつけよう」と自然に感じます。今ではカレーを盛ってもケチャップ色のスパゲティを盛っても大丈夫です。
色移りやニオイが移ってしまった器も、とぎ汁で煮てあげると少し改善されると思います。
あまり気にし過ぎると使いにくい器になってしまってもったいないので、特性を知りつつ自分なりの扱い方をしていただければいいのだろうな、と思っています。
ちなみに私は・・・気にしないでガンガン使ってしまうことの方が多いかな(笑)
by moritotsuki
| 2013-02-19 22:52
| 陶芸